MMPAです。
「クズ株実験」を続けてふと思ったんです。
「株価が安いけど割安なのか?」
……今更こんなこと思ったんですが、単純に低位株の値動きを観察するということで始めたのであまり深く考えていませんでした。
今回は番外編として、「株価の安さ」と「割安さ」は別物だという話を、実際の保有銘柄のデータを使って検証してみようと思います。
💡 そもそも「割安」って何で判断するの?
「株価が安い」と「割安」は、似ているようでまったく違う話です。
- 株価が安い → 単純に1株あたりの値段が低いだけ(20円でも50円でも「安い」)
- 割安 → その企業の実力(利益や資産)に対して、株価が相対的に低いかどうか
後者を判断するためによく使われる指標が PBR(株価純資産倍率) と PER(株価収益率) です。
- PBR=株価 ÷ 1株あたり純資産。1倍を下回ると「会社の解散価値より株価が安い」=割安の目安とされる
- PER=株価 ÷ 1株あたり利益。数字が低いほど「利益に対して株価が割安」とされる(15倍前後が標準的とされる)
つまり、株価が20円でも30円でも、PBRが3倍や5倍なら「指標的には割安とは言えない」ということになります。
📊 実際のクズ株PFで検証してみる
では、私が実際に保有しているクズ株PF(8銘柄)で見てみましょう。
| コード | 銘柄名 | 購入価格 | 現在値 | 損益 | PER | PBR |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2134 | 北浜キャピタルパートナーズ | 23円 | 20円 | -900円 | — | 2.25倍 |
| 2370 | メディネット | 32円 | 25円 | -1,400円 | — | 2.08倍 |
| 3664 | WIZE | 31円 | 25円 | -3,000円 | — | 1.91倍 |
| 4564 | オンコセラピー・サイエンス | 27円 | 22円 | -3,500円 | — | 3.94倍 |
| 4597 | ソレイジア・ファーマ | 31円 | 29円 | -400円 | — | 5.45倍 |
| 8836 | RISE | 34円 | 27円 | -700円 | — | 1.85倍 |
| 9973 | KOZOホールディングス | 24円 | 20円 | -2,000円 | 111.11倍 | 12.58倍 |
| 9978 | 文教堂グループホールディングス | 50円 | 44円 | -600円 | 95.65倍 | — |
損益合計:-12,500円(全銘柄が含み損……)
※ PERが「—」の銘柄は、最終赤字(当期純損失)のためPERそのものが算出できない状態です。文教堂グループHDのPBRが「—」なのも、債務超過(自己資本がマイナス)でPBRが算出不能になっているためです。「指標すら出せない」というのも、それはそれで一つのシグナルと言えるかもしれません。
ここで注目してほしいのがPBRの列です。
株価は20〜50円台と、いかにも「安い」ラインナップですが、PBRが1倍を下回っている銘柄はゼロ。
むしろKOZO HDは12.58倍、ソレイジア・ファーマは5.45倍と、指標的にはかなり「割高」寄りの水準です。
さらにKOZO HD(PER111.11倍)や文教堂(PER95.65倍)は、利益に対して株価が高く評価されている状態。
株価だけ見れば「数十円の激安株」なのに、指標で見ると「お買い得」とは程遠いわけです。
🤔 なぜ「安い株」のPBRが高くなるのか
理由はシンプルで、株価が下がっている企業の多くは、利益や純資産そのものが目減りしているからです。
分母(純資産や利益)が小さくなれば、株価がどれだけ下がっても指標上の倍率は下がりにくい。
「株価は昔の10分の1になったのに、PBRは変わらず高いまま」という現象は、業績不振株では珍しくありません。
つまり「安い株=割安株」という直感は、分子(株価)だけを見て、分母(企業の実力)を見ていないことから生まれる誤解なんですね。
🧭 それでも実験を続ける理由
じゃあクズ株実験に意味がないのかというと、そうは思っていません。
この実験は最初から「割安だから買う」のではなく、「金額の安さだけを基準に、あえて実験的に買ってみる」というルールで続けているものです。
指標的な割安さを狙うなら、本来はPBRやPERをちゃんと見て銘柄を選ぶべきです。
今回のデータが示す通り、「株価が安い=お得」という思い込みだけで飛びつくのは危険ですね。
株価が極端に安いということはどこかしらに問題を抱えているということです。
大黒屋HDのように業績再建から化けるケースもあれば、WIZEやLIEHのように悪化が続くケースもある。
「安さ」だけでは測れないリスクとリターンを、身をもって記録していくのがこの実験の目的です。
まとめ
- 株価の安さと「割安さ」は別物。判断にはPBR・PERなどの指標を見る必要がある
- 実際のクズ株PF8銘柄を見ると、株価は激安でもPBRは軒並み1倍超え
- 「安い=お得」という思い込みには要注意
- クズ株実験は割安狙いではなく、あくまで「金額のみで実験的に買う」ことの記録
※本記事は個人の記録・感想であり、投資判断を勧めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。
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