MMPAです。
今回は投資初心者が知っておくべき「ポンジスキーム」について解説します。
高配当や確実な利益をうたう怪しい投資話の裏には、この仕組みが潜んでいる場合があります。
1. ポンジスキームとは?
ポンジスキームとは、新しく集めた投資家からのお金を、既存の投資家への配当や利息の支払いに回す詐欺的な仕組み のことです。
- 実際の利益は出ていない
- 見かけ上は「配当」や「運用益」として支払われる
- 新規投資家からの資金流入が止まると、配当が維持できず崩壊する
名前の由来は、1920年代に米国で同様の手口を使って詐欺を働いた「チャールズ・ポンジ」という人物です。
2. 代表的な事例
(1)チャールズ・ポンジ事件(1920年代)
- 郵便切手の差額取引を利用すると称して投資を募った
- 「90日で50%の利益」とうたい、多くの投資家を集める
- 実際は新規資金を配当に充てていただけで、崩壊後は数千人が被害
(2)バーナード・マドフ事件(2008年)
- 米国史上最大の投資詐欺事件
- 元ナスダック会長の肩書きを利用し、富裕層や著名人から資金を集めた
- 被害総額は約650億ドル(約7兆円)とも言われ、世界的に衝撃を与えた
(3)日本国内の事例
- 海外FXや暗号資産を使った高配当投資をうたい、出資金を集めるケースが多数
- 「月利10%保証」「紹介すれば紹介料が出る」といった文句が特徴
- 実態は運用せず、資金繰りが尽きて破綻するパターンが多い
3. よくある特徴
- 「毎月10%の配当保証」など、異常に高い利回りを約束
- 仕組みや投資先を明かさない
- 紹介すれば報酬が出る(マルチ商法に近い仕組み)
- 初期は実際に配当が支払われるので安心してしまう
4. まとめ
「高利回り保証」「仕組みを説明しない投資話」は要注意
ポンジスキームは「後から入った人のお金で先に入った人に配当を渡すだけ」の仕組み
実際の投資運用は存在せず、いつか必ず崩壊する
有名な事件では、世界的な金融機関や著名人も被害に遭っている


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