◇ポンジスキームとは?投資詐欺の典型例を知っておこう◇

MMPAです。
今回は投資初心者が知っておくべき「ポンジスキーム」について解説します。
高配当や確実な利益をうたう怪しい投資話の裏には、この仕組みが潜んでいる場合があります。


1. ポンジスキームとは?

ポンジスキームとは、新しく集めた投資家からのお金を、既存の投資家への配当や利息の支払いに回す詐欺的な仕組み のことです。

  • 実際の利益は出ていない
  • 見かけ上は「配当」や「運用益」として支払われる
  • 新規投資家からの資金流入が止まると、配当が維持できず崩壊する

名前の由来は、1920年代に米国で同様の手口を使って詐欺を働いた「チャールズ・ポンジ」という人物です。


2. 代表的な事例

(1)チャールズ・ポンジ事件(1920年代)

  • 郵便切手の差額取引を利用すると称して投資を募った
  • 「90日で50%の利益」とうたい、多くの投資家を集める
  • 実際は新規資金を配当に充てていただけで、崩壊後は数千人が被害

(2)バーナード・マドフ事件(2008年)

  • 米国史上最大の投資詐欺事件
  • 元ナスダック会長の肩書きを利用し、富裕層や著名人から資金を集めた
  • 被害総額は約650億ドル(約7兆円)とも言われ、世界的に衝撃を与えた

(3)日本国内の事例

  • 海外FXや暗号資産を使った高配当投資をうたい、出資金を集めるケースが多数
  • 「月利10%保証」「紹介すれば紹介料が出る」といった文句が特徴
  • 実態は運用せず、資金繰りが尽きて破綻するパターンが多い

3. よくある特徴

  • 「毎月10%の配当保証」など、異常に高い利回りを約束
  • 仕組みや投資先を明かさない
  • 紹介すれば報酬が出る(マルチ商法に近い仕組み)
  • 初期は実際に配当が支払われるので安心してしまう

4. まとめ

「高利回り保証」「仕組みを説明しない投資話」は要注意

ポンジスキームは「後から入った人のお金で先に入った人に配当を渡すだけ」の仕組み

実際の投資運用は存在せず、いつか必ず崩壊する

有名な事件では、世界的な金融機関や著名人も被害に遭っている

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