MMPAです。
投資をしていると、ある日突然ニュースで**「TOB(ティーオービー)」**という言葉を目にすることがあります。
「〇〇社が△△社に対してTOBを実施」といった見出しです。
「自分の持っている株がTOBされたらどうなるの?」「儲かるの?それとも損するの?」と不安になる方も多いはず。
実は、TOBは投資家にとって大きなチャンスになることもあれば、少し複雑な手続きが必要になることもあります。
今回は、TOBの仕組みと、発表された時に私たちが取るべき行動をシンプルに解説します。
1. TOB(株式公開買付け)の正体
TOBとは「Take Over Bid」の略で、日本語では**「株式公開買付け」**と言います。
企業の経営権を握るためなどに、不特定多数の株主に対して「あなたの持っている株を、〇〇円で買い取らせてください」と、市場の外で募集をかけることです。
通常、株は「証券取引所(市場)」を通じて売買されますが、大量の株を一気に買おうとすると株価が乱高下してしまい、買い手が計画通りに株を集められなくなることがあります。
そのため、あらかじめ「期間・価格・株数」を提示して、市場を通さずに直接買い取る形をとるのです。
2. 株主にとっての最大のメリット:プレミアム価格
投資家にとっての最大の関心事は「いくらで売れるのか」ですよね。
TOBの際、買い手は株を確実に集めるために、現在の株価に**「プレミアム(上乗せ)」**をした価格を提示するのが一般的です。
- 例: 現在の株価が1,000円の銘柄に対し、「1,300円で買い取ります」と宣言する。
この場合、発表直後の株価は1,300円付近まで急上昇するため、株主は大きな利益を得られるチャンスとなります。
この上乗せ分を「TOBプレミアム」と呼び、これがTOBニュースが好感される最大の理由です。
3. 「友好的TOB」と「敵対的TOB」の違い
TOBには大きく分けて2つのパターンがあります。
- 友好的TOB: 買収される側の経営陣が「どうぞ買ってください」と合意しているもの。
親会社が子会社を完全子会社化(上場廃止)する場合や、経営再建のためにパートナーを組む際によく見られます。 - 敵対的TOB: 買収される側の同意を得ず、強引に株を買い集めるもの。
これに対し、買収される側が対抗策を講じたり、別の「ホワイトナイト(友好的な買収者)」を呼んだりと、ドラマのような争いに発展することもあります。
4. 自分の株がTOBされたらどうすればいい?
もし自分の持ち株がTOB対象になったら、主に3つの選択肢があります。
① 市場で売却する(一番カンタン)
TOB価格付近まで株価が上がったところで、通常通り証券会社で売る方法です。
多くの個人投資家がこの方法を選びます。
即座に現金化でき、特別な手続きも不要なため最も手軽です。
② TOBに応募する
指定された証券会社(公開買付代理人)に専用口座を作り、手続きをしてTOB価格で買い取ってもらう方法です。
手間はかかりますが、端数まで確実にTOB価格で売りたい場合や、市場価格がTOB価格よりわずかに低い場合に検討します。
③ そのまま持ち続ける(注意が必要)
TOBが成立しても上場が維持される場合は持ち続けられます。
ただし、完全子会社化などで「上場廃止」になる場合は、最終的に強制的に株式が併合・買取りされる手続き(スクイーズアウト)が発生します。
ここで最大の注意点が**「税金」**です。
通常、証券会社の特定口座(源泉徴収あり)で売買していれば、税金の計算は自動で行われます。
しかし、強制買取りによって交付金を受け取る形になると、特定口座の計算から外れてしまうため、原則として自分自身で「確定申告」を行わなければなりません。
「確定申告なんてしたくない!」という方は、上場廃止になる前に**①の「市場で売却」**を済ませておくのが一番安心です。
5. まとめ:TOBはチャンスだが冷静に
TOBは、持ち株の価値が一気に跳ね上がる嬉しいイベントであることが多いです。
しかし、中にはTOBが不成立に終わって株価が急落するリスクや、提示価格が安すぎると株主が反発するケースもあります。
自分の銘柄がTOB対象になったら、まずは「価格はいくらか?」「成立した後は上場廃止になるのか?」という情報をしっかり確認しましょう。
特に成長株の場合、TOBをきっかけに企業の形が大きく変わることもあるので、ニュースの細部まで目を通すことが大切です。
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