それでも「高配当型」に意味がある人
ここまで書くと「じゃあ高配当型はいらないのでは」と思うかもしれませんが、そういうわけでもありません。
- 定期的に現金として受け取りたい(取り崩しの手間や心理的ハードルを減らしたい)
- 自分で売却して現金化する「取り崩し」という行為に抵抗がある
- NISA枠内で非課税のまま分配を受けたい
こうしたニーズに対しては、オルカン高配当のような商品は理にかなっています。
実際、今回のリリースでも高齢者など定期的な分配金を求める投資家層をメインターゲットにしていると報じられています。
裏を返せば、「資産を最大化したいだけ」であれば、普通のオルカンをそのまま保有し、必要な時に自分で一部を売却する方法のほうが、税制や複利効率の面では理論上優位になりやすい、というのが基本的な整理になります。
まとめ
- オルカン高配当は、カバードコールのようなオプション取引を使わない、素直な高配当株インデックスファンド
- カバードコール型と違い、値上がり益に上限はないが、その分配当利回りは控えめ
- 「配当も値上がりも両方おいしい」という都合の良い話ではなく、分配の分だけキャピタル部分が目減りする構造は変わらない
- 分配金を「見える形」で受け取りたいというニーズに応える商品であり、資産最大化そのものを狙う商品ではない
- 積立シミュレーションでは、カバードコール型を一部組み込んだ従来ポートフォリオより、素直な高配当インデックスである新ファンドの方が、再投資でも現金受取でも上回る結果に。分配金利回りの数字だけでなく、税金(NISAでも米国源泉徴収税は還付されない)や上値抑制の影響まで含めて考える必要がある
投資の世界には、やっぱり「美味しいだけの話」はなかなか無いなと、改めて感じさせられるニュースでした。
分配金の出る・出ないで一喜一憂するのではなく、「自分が何を優先したいのか(取り崩しやすさなのか、資産の最大化なのか)」を軸に商品を選ぶのが大事なんだろうと思います。
正式な想定利回りなどの詳細は、9月30日の設定時に公開される目論見書で確認する予定です。
続報があれば改めて書きたいと思います。
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