MMPAです。
投資の世界では「分散投資が安全だ」「集中投資の方が効率がいい」と、さまざまな意見が飛び交います。
結論から言うと、どちらが優れているかは一概に言えず、自分の性格や投資スタイルに合っているかどうかが重要だと考えています。
いくら理論上「こちらの方が良い」とされていても、自分が続けられなければ意味がありません。
しかし、それでは「好きな方を選べばいい」で思考停止してしまうので、今回は改めて分散投資と集中投資のメリット・デメリットを整理してみます。
分散投資の特徴
メリット
- リスク分散ができる
株価が下落している局面でも、すべての銘柄が一斉に下がるわけではありません。業種や地域を分けて投資すれば、一部の下落を他の銘柄がカバーしてくれる可能性があります。 - 全体として値動きが安定する
複数銘柄を組み合わせることで、一つの企業の業績やニュースに左右されにくく、資産全体のボラティリティが小さくなります。 - 高配当株との相性が良い
複数の銘柄を組み合わせることで、安定的に配当を得られる可能性が高まります。キャッシュフローを重視する人には大きな魅力です。
デメリット
- 上昇相場でも伸びが鈍い
一部の銘柄が大きく伸びても、他の銘柄が足を引っ張ることがあります。そのため「全体としての伸び」が限定的になりがちです。 - それなりの資金が必要
分散するほど投資先の数が増えるので、ある程度まとまった原資が求められます。少額投資だと「薄く広く」になってしまい、効果が出にくいこともあります。 - 爆発的な成長は望みにくい
分散投資は「守り重視」のスタイルであり、一発逆転のような大きな資産拡大は狙いにくいです。
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集中投資の特徴
メリット
- 少額でも資産を増やせる可能性
有望な銘柄に集中することで、リターンを最大化できます。原資が少なくても「当たり銘柄」を引けば大きな成果につながります。 - 管理がシンプル
投資先が2~3銘柄であれば、企業研究や決算チェックも徹底しやすく、判断がしやすいという利点があります。 - 爆発力がある
集中した銘柄が大きく成長すれば、分散投資では得られないスピードで資産を拡大できます。
デメリット
- 原資を一気に失うリスク
投資先が大きく失敗した場合、資産の大部分を失う可能性があります。 - ハイリスクハイリターンになりやすい
投資先の成否が資産全体に直結するため、精神的な負担も大きくなります。 - 配当でのリカバリーが難しい
分散投資のように複数銘柄から安定して配当を得る仕組みが作れないため、下落したときの緩衝材がありません。
どちらを選ぶべきか?
分散投資を推奨する投資家もいれば、集中投資で成功した投資家もいます。
どちらの意見も筋が通っており、「これが唯一の正解」というものはありません。
重要なのは、自分の性格や投資経験、資金規模に合っているかどうかです。
- 損失に対して強い不安を感じやすい人 → 分散投資向き
- 勝負勘や分析力に自信があり、値動きを楽しめる人 → 集中投資向き
また、両者をバランスよく取り入れるのも一つの選択肢です。
たとえば「資産の7割は分散投資、3割は集中投資に回す」といった形です。これなら安定性を確保しつつ、集中投資の爆発力も狙えます。
私のスタンス
私自身は、分散投資を主体にしつつ、一部に集中投資や投機を取り入れるスタイルをとっています。
具体的には、株式運用資金の約9割を高配当株やETFといった安定的な分散投資に充て、残りの1割程度を個別株の集中投資や短期的な投機に回しています。
このようにすることで、全体のポートフォリオの安定感を保ちながら、「一発狙い」のチャンスも取り入れられます。
集中投資部分が上手くいけば資産の成長を加速できますし、仮に失敗しても全体に与える影響は限定的です。
個人的には、この「いいとこ取り」のバランスが最も自分の性格に合っていると感じています。
まとめ
分散投資と集中投資、それぞれに明確なメリット・デメリットがあります。
冒頭でも述べたように、大事なのは自分の性格と投資スタイルに合っているかどうかです。
どちらを選んでも正解であり、続けられなければ意味がありません。
分散投資で安定を取るもよし、集中投資で爆発力を狙うもよし。あるいは私のように両方を組み合わせるのもありです。
自分に合ったスタイルを選び、コツコツと投資を継続することこそ、長期的な資産形成の鍵ではないでしょうか。
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