MMPAです。
これまでPERやPBRの基礎や実践的な見方を整理しました。
今回はそこに 配当利回り を加えて、高配当株の判断に役立つ視点をまとめます。
1. 配当利回りとは
配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合 です。
株を持っているとどれくらいの配当が得られるかを示す指標です。
- 計算式:配当利回り(%)= 1株あたりの年間配当金 ÷ 1株購入価額 × 100
- 具体例:
- 株価1,000円、年間配当50円 → 配当利回り = 50 ÷ 1,000 × 100 = 5%
- 株価500円、年間配当20円 → 配当利回り = 20 ÷ 500 × 100 = 4%
2. PER・PBR・配当利回りの組み合わせ
投資判断では、割安・割高・利回りのバランス が重要です。
| PER | PBR | 配当利回り | 判断 |
|---|---|---|---|
| 低 | 低 | 高 | 優良な高配当株の可能性大 |
| 高 | 高 | 低 | 割高で配当も少ない。要注意 |
| 低 | 高 | 高 | 利益は少ないが資産価値が高く配当もある。分析要 |
| 高 | 低 | 高 | 利益は伸びているが株価は割安。リスクとリターンを検討 |
3. 実践的なチェックポイント
- 過去5年程度のEPS・BPS・配当金の推移を確認
→ 安定して利益・資産・配当が増えているか - 配当性向(EPSに対する配当の割合)を確認
→ 高すぎると配当維持が難しい。目安は30〜50% - 業種平均と比較する
→ 銀行や不動産などはPBR1倍前後が標準、製造業はPERやPBRの平均が低め - 株価の位置も確認
→ 押し目で購入できると利回りも上がる
4. まとめ
- 配当利回りだけでなく、PERやPBRと合わせて判断する
- 過去の推移や業種平均と比較して、安定性と割安度を確認
- 高配当株は「利回り・割安度・安定性」の三拍子で総合判断するのがポイント


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