【記事チェック】洋上風力発電は「夢を買う投資」か? ― 三菱商事撤退と過去のブームの教訓

MMPAです。

先日、三菱商事が千葉・秋田で計画していた洋上風力発電事業からの撤退を発表しました。
理由は「建設コストの高騰と採算性の悪化」。
一見すると企業として正しい判断ですが、「国策の旗手」からの撤退は、投資家にとって大きなシグナルでもあります。
↓三菱商事撤退の記事です↓
●三菱商事が洋上風力から撤退 株価への影響をどう読むか?●

ここで重要なのは、これは「初めてのことではない」という点です。
過去にも「国策」「成長テーマ」「夢の技術」と持てはやされ、結局は期待倒れに終わった事例がいくつもあります。

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ソーラーパネル(太陽光発電)ブームとの類似

    • **FIT(固定価格買取制度)**の後押しで一気に普及。

    • しかし、補助金頼みのビジネスモデルは持続せず、業界再編・倒産が相次ぎました。

    • 例:エスパワーやスカイソーラーなど中堅事業者は撤退・清算に追い込まれた。

    • 「環境・再エネ=成長」という期待は正しかったが、投資としては一部の勝ち組を除き、夢で終わった。

三菱商事の撤退も、「採算が取れなければ国策でも撤退する」現実を示した点で酷似しています。

バイオ株ブームとの比較

    • 遺伝子治療や創薬ベンチャーは「夢の医療」としてバブル的な上昇。

    • しかし多くは赤字が続き、臨床試験の失敗で株価は急落。

    • 日本ではペプチドリームが成功例として残りましたが、その他は淘汰の嵐。

洋上風力も同じく「社会的意義は大きいが、採算化までの道が長い」点でバイオ株と重なります。

私たちが学ぶべきポイント

  • 「国策=必ず儲かる」ではない

    国の後押しがあっても、民間企業は利益が出なければ撤退する。三菱商事の件はその象徴。

  • ブームの初期は期待先行

    過去のソーラーやバイオ、EVもそうでした。「夢」が買われる段階では株価が急騰するが、その後に現実とのギャップで反落。

  • 勝ち残る企業を見極める目が必要

    ブームが終わっても、本当に競争力を持つ企業は残る。ペプチドリームやテスラのように。洋上風力でも、最終的に数社が勝ち残るでしょう。

洋上風力発電は「夢を買う投資」かもしれません。

しかし、三菱商事が撤退した事実は、「夢と現実の差」を痛感させるものでした。
過去のブームと同様に、冷静な目で「本当に利益を生み出す企業はどこか」を見極めることが投資家に求められています。

洋上風力発電についての記事はこちら
脚光浴びる「洋上風力発電」、活躍期待の関連株を大選抜 <株探トップ特集>
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202508261015



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