【記事チェック】「オルカンとS&P500は危険?」極端な暴落予測

MMPAです。

最近、「S&P500とオルカンに偏った投資は非常に危険」「今後3年で資産が10分の1になる可能性もある」といった刺激的な見出しの記事が出てきました。
たとえば、プレジデントオンラインでも、分散投資の重要性を訴える中で、そういった極端な予測が取り上げられています。

「オルカンとS&P500」一辺倒はヤバすぎる…「今後3年で約10分の1まで大暴落」金融資産を守る”分散率の正解”

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まあ正直極端なこと言って気を引いてるなっていう感じがしてますが。

確かに、S&P500やオルカン(全世界株式)に集中しすぎることには注意が必要です。
特に今は、米国の一部巨大ハイテク銘柄にパフォーマンスが依存しており、バリュエーションが割高になっている点は否めません。
しかし、私はこういった「〇〇一辺倒は危ない」「大暴落が迫っている」といった論調には、正直やや懐疑的です。

なぜなら、S&P500という指数は、単なる固定された500社の集合ではなく、常に「市場で強い企業」に入れ替わっていく仕組みを持っているからです。
業績不振や構造変化に対応できない企業は除外され、勢いのある企業が組み込まれる。
この動的な入れ替えによって、S&P500は長期的に健全性を保ち、過去にも数々の危機を乗り越えてきました。

「今後3年で10分の1まで暴落」というのは、リスクを強調しすぎており、むしろ投資初心者を不安にさせ、冷静な判断を妨げる可能性すらあります。
もちろん、どんな資産にもリスクはあります。
ですが、それは極端な予測に振り回される理由にはなりません。

一方で、「分散投資の重要性」というメッセージ自体は正論です。米国株だけでなく、日本株、欧州株、新興国株など地域的な分散。株式だけでなく、債券・金・REIT・現金など資産クラスの分散。そして時間分散や定期的なリバランスも、リスク管理の基本として大切です。

私自身も、「高配当+安定性」を重視しながら、日本国内の個別株を中心に、業種をバランスよく分散させて投資しています。暴落時に備えて現金も残しておき、無理なく中期で保有できるポートフォリオを意識しています。

まとめると、「オルカンやS&P500への集中=危険」と断じるのは早計です。
過度に煽られず、投資対象の仕組みやリスクを正しく理解したうえで、自分なりの分散戦略を整えていくことが、これからの不確実な時代を乗り越える鍵だと思っています。

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