MMPAです。
QYLDなどの「カバードコール戦略」をとるETF。
「値上がり益をあきらめる代わりに、高い配当(分配金)をもらう」という仕組み、最初聞いたときは「ふーん、そんなものか」と思っていました。
(ようするにぴんと来てない)
でも、ふと素朴な疑問が湧いてきたんです。
「私たちが売った『値上がり益を受け取る権利』って、一体誰が買っているんだろう?」
カバードコールオプションを誰が買っているのかについて解説します。
1. 誰が買っているの?
結論から言うと、主に**「機関投資家」や「ヘッジファンド」などのプロ、あるいは投機家**たちです。
彼らは「コール・オプション(買う権利)」を買い取ります。
なぜなら、彼らには以下のような思惑があるからです。
- レバレッジをかけて一攫千金を狙いたい: 株そのものを買うには大金が必要ですが、「買う権利」だけなら少額で手に入ります。
もし予想通りに株価が爆騰すれば、わずかな投資で何倍もの利益(レバレッジ効果)が得られるため、その「宝くじのようなチャンス」を買いたい層が常に一定数存在します。 - リスクヘッジ(保険)として使いたい: 他の複雑な取引の損失をカバーするために、特定の価格で買える権利をあらかじめ確保しておきたいというプロの需要があります。
2. 「プレミアム」を買う金融商品があるの?
「カバードコールのプレミアム(権利)」だけを直接パックにして売っている一般向けの金融商品は、あまり一般的ではありません。
しかし、マーケットの裏側では、以下のような形で取引されています。
① オプション市場での直接取引
シカゴ・オプション取引所(CBOE)などの市場で、個別のオプションとして売買されています。
私たちがQYLDなどの「カバードコール戦略ETF」を買うと、その運用の裏側で、ETFの運営会社がこれらの市場の参加者(プロ)に権利を売却しています。
② ボラティリティ(変動率)に投資する商品
カバードコールのプレミアム価格は、市場の「ボラティリティ(値動きの激しさ)」によって決まります。
そのため、プレミアムそのものを買うというよりは、「恐怖指数(VIX)」に関連する商品を買う投資家が、間接的にオプション価格に影響を与える取引をしています。
3.個人でも買える?
個人でも「コールオプションの買い(プレミアムの支払い)」は可能です。
QYLDなどの「売る側」のサービスは有名ですが、その反対側の「買う側」も、日本の主要な証券会社を通じて誰でもアクセスできる開かれた市場です。
個人がこれらをどう買っているのか、具体的に整理しました。
1. どこで買えるの?(証券会社と口座)
「買う権利」を直接売買するには、通常の証券口座に加えて**「先物・オプション取引口座」**を開設する必要があります。
- 国内の主要証券: 楽天証券、SBI証券、マネックス証券、松井証券などで取り扱いがあります。
- 買えるもの: * 日経225オプション: 日経平均を対象にしたもの(最も一般的)。
- 個別株オプション: 特定の企業の株を対象にしたもの(SBI証券の「SBI株オプション」など)。
2. 「プレミアムを買う」とはどういう体験か?
例えば、ある株が今1,000円だとします。
ここで「1,100円で買う権利」を10円(プレミアム)で買ったとします。
- 株価が1,200円に爆騰: 権利を行使すれば、市場で1,200円の株を1,100円でゲットできます。
10円しか払っていないのに、差額の100円近い利益が出る「レバレッジ効果」が生まれます。 - 株価が900円に下落: 1,100円で買う権利はゴミになるので使いません。
失うのは最初に払った「10円(プレミアム)」だけです。
このように、**「損失は限定的だけど、当たればデカい宝くじ」**を買うような感覚で、個人投資家も利用しています。
3. 最近は「もっと手軽な商品」も登場
「オプション口座を作るのはハードルが高い…」という人向けに、より身近な商品も出てきています。
- 1DAYオプション(SBI証券など): 翌営業日の株価が上がるか下がるかを予想する、非常にシンプルなオプション取引です。
100円程度の少額から始められるため、まさに「プレミアムの買い」を体験できる商品です。
バイナリーオプションのような感覚ですね。 - ブル型・ベア型投信の一部: 一部のハイレバレッジな投資信託は、その運用の裏側でオプション(買う権利)を組み込んで、爆発力を生み出しています。
メリットしかない?デメリットは?
「少額で大きな利益が狙えて、外れても損失は限定的」……これだけ聞くと最強の投資法に見えますが、世の中の投資家全員がオプション買いに走らないのには、実は**「時間」という名の恐ろしい敵**がいるからなんです。
カバードコールETF(売る側)とオプション(買う側)を比較して、その「不都合な真実」を一緒に紐解いてみましょう。
1. オプション買いの最大のデメリット:時間は「敵」
オプションには「満期(期限)」があります。ここが普通の株と決定的に違うところです。
- 株の場合: 下がっても「いつか上がるまで待つ」という塩漬け戦術が使えます。
- オプション買いの場合: 期限が来たら強制終了です。
さらに恐ろしいのが**「時間的価値の減少(タイムディケイ)」**です。
株価が全く動かなくても、満期が近づくにつれて、オプションの価値(プレミアム)は毎日少しずつ削られていきます。
イメージ例:
1,100円で買う権利を10円で買っても、株価が1,000円のまま動かなければ、満期の日にはその権利は「0円」の紙クズになります。
つまり、オプション買いは**「いつまでに、いくら以上になるか」という2つの予想を完璧に当てないといけない**、非常に難易度の高い「時間との戦い」なんです。
2. カバードコールETFの方が「良い」と言われる理由
一方で、QYLDなどのカバードコールETF(売る側)にとって、時間は**「味方」**です。
- ETF(売る側): 誰かが買った「夢の跡(紙クズになった権利)」の代金を、着実に自分のポケットに入れます。
相場が動かなくても、時間が経過するだけでプレミアム収入が入ってくるわけです。 - 勝率の違い: * 買う側: 大きく動かないと負け(勝率は低いが、当たるとデカい)。
- 売る側: 大きく動きさえしなければ勝ち(勝率は高いが、利益は限定的)。
3. メリット・デメリット比較表
| 比較項目 | オプションの「買い」 | カバードコールETF(売り戦略) |
| 主な目的 | 一発逆転・爆益狙い | 着実なインカムゲイン(配当) |
| 勝率 | 低い(ほとんどが紙クズになる) | 高い(相場が停滞しても利益) |
| 時間の経過 | マイナス(毎日価値が減る) | プラス(毎日利益が積み上がる) |
| 最大損失 | 払ったプレミアム分だけ | 株価下落による含み損 |
まとめ.カバードコールを「自分の武器」にしよう!
カバードコールって「ETFを買っているんだけど、実は売っている」というとても複雑なことを、プロが勝手にやってくれてるんです。
こういう仕組みを理解すると、オルカンやS&P500 よりも信託報酬が高いというのも理解できますよね。
とはいえ、それでもカバードコールってなんだかピンとこないっていう人もいると思います。
私もその一人です(笑)
……とはいえ、やっぱり「なんだかピンとこない」という人も多いと思います。
実は、私もその一人です(笑)。
でも、最初はそれでいいんだと思います。
単純に**「値上がり益(キャピタルゲイン)をあきらめる代わりに、配当利回りをブーストさせている商品」**という認識で十分です。
カバードコールETFは配当利回りが非常に高く魅力的です。
反面キャピタルゲインが得られない、長期的なトータルリターンではインデックスファンドに劣るなどデメリットもあります。
自分の保有資産と照らし合わせて、リスクを補完するツールとして運用すればとても強力な武器になるかもしれません。
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