◆【投資を始めよう!】第3回:口座開設!。。。その前に投資のリスクを知る◆

こんにちは!「投資の基本」シリーズです。

第1回第2回は投資を今すぐ始めるメリットや何に投資すればいいのかを解説してきました。

「いよいよ口座を作って注文だ!」と進みたいところですが……ちょっと待ってください。

車の運転を始める前に交通ルールを学ぶように、投資も「口座を開く前」に絶対に知っておくべき**安全確認(リスク管理)**があります。

今回は、安心して投資家デビューするために、口座開設ボタンを押す前にチェックすべき「3つのポイント」を解説します!


1. 口座開設前にチェック!「投資の安全ルール」

「お金を増やすこと」ばかりに目が向くと、思わぬ落とし穴にハマってしまいます。
開設前にこの3つだけは自分に問いかけてみてください。

① 生活防衛資金は確保できているか?

投資は必ず**「余剰資金(当面使う予定のないお金)」**で行うのが鉄則です。

病気や急な出費に備えた「生活防衛資金」まで投資に回してしまうと、暴落したときに生活が立ち行かなくなります。
3か月~6カ月は収入がなくなっても生活できるだけの現金は持っておいてください。

多くの人が「投資は最悪でも0円になるだけ」と勘違いしています。
しかし、あなたが選ぶ投資方法によっては、資金が0になるだけでなく「マイナス(借金)」になることもあります。
私が経験したFXのレバレッジ取引などがその典型です。
自分の資産以上の取引をするリスクを、口座を開く前にしっかり理解しておきましょう。

② 「リスクとリターン」はセットだと理解しているか?

「元本保証で年利10%」という話は、投資の世界には存在しません。

高い利益を狙うなら、その分だけ一時的に資産が減る可能性も受け入れる必要があります。
自分の心がソワソワしない程度の金額から始めるのが、長く続けるコツです。

いきなり全財産を突っ込むのはNGです。
まずは感覚をつかむために少額から始めてください。

「自分の心がソワソワしない程度の金額」から始めるのが、投資を長く続ける最大のコツです。
少額なら、万が一の時もリスクを抑えながら経験を積むことができます。

③ 投資の「出口」をイメージしているか?

「老後資金のため」なのか「5年後の住宅購入のため」なのか。
目的によって、選ぶべき口座や商品のリスク許容度も変わってきます。

目標を決めないと、せっかく増えたお金も使うタイミングを逃したり、逆に誘惑に負けて途中で使ってしまったりすることもあるでしょう。

「何のために」「いつまでに」「いくら必要なのか」。
今考えられる範囲でいいので、自分なりのゴールを決めておくと、軸がぶれずに投資を続けられますよ。

④信用取引やレバレッジ取引は大きな利益を得られる反面マイナスになる

口座開設の手続き中、あるいは口座を作った後に必ず目にするのが「信用取引」や「レバレッジ」という言葉です。
結論から言います。
初心者は、まずは「現物取引(げんぶつとりひき)」から始めてください。

信用取引・レバレッジ取引とは?
  • 信用取引(株): 証券会社にお金や株を借りて、自分の持っている資金(保証金)の最大約3倍の取引をすること。
  • レバレッジ取引(FX・暗号資産): 自分の資金を「テコ(レバレッジ)」にして、何倍、何十倍もの大きな金額を動かすこと。

どちらも少ない資金で大きな利益を狙える反面、**「資金が0になるどころか、マイナス(借金)になる可能性がある」**という巨大なリスクがあります。

実は私、過去にFXのレバレッジ取引で大きな損失を出しました。
「今やめたら損が確定してしまう…いつか戻るはずだ」と執着してしまい、損切りができなくなりました。
自分の資産以上の取引をしていたため、無一文どころか、「破産」という言葉が現実味を帯びるほど際どいところまで追い詰められました。
ギリギリで損切りできたため破産は免れましたが、あの血の気が引くような恐怖は一生忘れられません。

投資の楽しさを知る前に「退場(破産)」しては意味がありません。
最初は必ず「持っているお金の範囲内」で売買する「現物取引」で感覚をつかみましょう。


2. 暗号資産口座を作る時の「2つの注意点」

株式投資とは異なり、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を扱う場合は以下の点に注意してください。

  1. 「販売所」より「取引所」を選ぶ: 操作が簡単な「販売所」は、実質的な手数料が非常に高いです。コストを抑えるなら、ユーザー同士で取引する「取引所」機能がある業者を選びましょう。
  2. 税金の壁: 証券口座のような「自動納税(特定口座)」の仕組みがありません。利益が出たら自分で確定申告をする必要があることは覚えておきましょう。

3. 迷わず選ぼう!「特定口座(源泉徴収あり)」

証券口座の開設時に必ず聞かれるのが口座の種別です。

初心者は、迷わず「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでください。

これを選べば、証券会社があなたの代わりに税金を計算・納税してくれるため、面倒な確定申告をスキップできます。

一般口座を選ぶと自分で確定申告をすることになります。
取引量や投資先が多くなると書類をそろえるだけでもひと手間です。
必ず特定口座を選んでくださいね。


まとめ:準備ができたら、いざスタート!

「リスクを理解し、余剰資金を確認する」

ここまで準備ができれば、もう怖いものはありません。

口座開設はスマホとマイナンバーカードがあれば5〜10分で終わります。
「いつかやろう」を「今日」に変えて、投資家への第一歩を踏み出しましょう!

次回はいよいよ、具体的な「口座開設の手順」と「ネット証券の選び方」について解説します!

前回までの記事

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投資にかかる手数料、リスク等についてはこちらをご参照ください。
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