MMPAです。
今回も新政権となるであろう「高市政権」の話題です。
日本国内では「政策の方向性」や「改革実行力」に注目が集まっていますが、
一方で海外投資家・海外メディアはこの新政権をどう見ているのでしょうか?
今回は、海外報道と投資家動向の両面から「高市政権の国際的な評価」を整理します。
1. 海外メディアの初期評価:「保守的だが実務的」
欧米の主要メディアは、高市氏を「保守的な政策スタンスを持ちながらも現実主義的な政治家」と評価しています。
- ロイター通信
「日本の防衛力強化と経済自立を優先課題とする実務派」 - フィナンシャル・タイムズ(FT)
「経済・安全保障の両面で自立を重視する姿勢は、米国との関係強化にも寄与するだろう」 - ブルームバーグ
「女性初の首相として象徴的意義が大きいが、最終的には“政策遂行力”が市場の評価を決める」
要するに、「保守寄りではあるが、過激ではない」「経済政策は一貫して現実的」という見方が中心。
特に国際メディアは、“女性初”という象徴性と、外交安全保障の安定性をセットで報じています。
2. 海外投資家の視点:「政策継続と円安是正に注目」
海外投資家が最も気にしているのは、「金融・財政政策がどう変化するか」です。
現時点では、
- 大規模な金融引き締めは行わない
- 財政出動を伴う成長戦略を維持
という見通しが強く、
マーケットでは「大きな波乱なし=安心感」と受け止められています。
特に注目されているのは次の2点です。
| 注目ポイント | 海外投資家の見方 |
|---|---|
| 日銀との関係 | 政府・日銀の協調は維持される見通し。急な金利上昇リスクは低い。 |
| 円安基調の行方 | 財政出動が続く限り、円安はやや継続。ただし“極端な円安容認”ではない姿勢。 |
このため、輸出関連株・製造業株は引き続き堅調との見方が多く、
一方で、海外勢の資金は「割安な内需株」にも分散し始めています。
3. 海外勢が注目する政策テーマ
欧州や米国のファンドが高市政権の政策方針から注目しているのは、次の3テーマです。
| テーマ | 海外勢の評価 | 想定される分野 |
|---|---|---|
| 防衛・安全保障 | NATO・米国との協調強化を評価 | 防衛装備、通信セキュリティ |
| デジタル・半導体 | 米国主導のサプライチェーン再構築に合致 | 半導体・AI・クラウド関連 |
| グリーンエネルギー | 現実的なエネルギーミックスを支持 | 原発・水素・蓄電池関連 |
とくに「日米のサプライチェーン強化」が再び注目されており、
日本企業が“地政学リスク回避の中核”として見直されつつある点が特徴です。
4. ESG・女性リーダーシップへの評価
もうひとつ海外メディアが強調しているのが、
「女性リーダー誕生によるESG評価の向上」です。
特に欧州では、
- 女性登用の進展
- ジェンダー平等へのコミットメント
を“投資評価の一要素”として重視しています。
✅ 高市政権の誕生は、「ガバナンス・多様性・社会的価値」の面でプラス評価。
ESG投資ファンドの一部では「日本株の構成比見直し」も検討されているとの報道もあります。
5. マーケットインパクト:海外マネーが動くタイミング
短期的には、政権交代に伴う**「ご祝儀相場」**が起きやすい局面です。
ただし海外投資家は短期ではなく「制度・法案・予算」を重視します。
- 2025年末の補正予算案
- 2026年度予算での政策配分
- 規制緩和・補助金スキームの具体化
これらが見えてくるタイミングで、
本格的な海外マネーの流入が起こる可能性が高いと見られています。
まとめ:海外は「安定」と「自立」をキーワードに注目
海外メディア・投資家の共通認識は、
「高市政権=安定+自立志向」
改革姿勢と安全保障の明確さが評価され、
一方で市場は「政策の実行力」に冷静な目を向けています。
💡 投資家としては、短期の期待相場ではなく、
中期で“政策の芽が育つテーマ”を見極める姿勢が重要です。
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