MMPAです。
日経平均株価に続き金(ゴールド)の価格も過去最高値を更新しています。
国内小売価格では1gあたり ついに2万円を超えました。
つい数年前では想像できなかった水準に到達しています。
背景には、急速な円安、インフレ懸念、そして米国の金融政策の不透明さがあります。
「株式投資は値動きが怖いから金を持ちたい」「銀行預金では利息がほとんどつかないから資産を守れない」「そろそろ売り時ではないか」などいろいろ考えてしまいますよね。
実際にジュエリーショップや買取専門店には、ネックレスや指輪、古い金貨を持ち込む人々が増えており、まさに「売るか、持つか」で揺れている状況です。
投資家視点から見た「金」の特徴
金投資の魅力とリスクを整理すると以下の通りです。
メリット
- インフレに強い:物価上昇とともに価値が上がりやすい。
- 世界共通の価値:通貨の信用リスクを分散できる。
- 実物資産:手元に残せるため、デジタル資産とは違う安心感がある。
デメリット
- 利息や配当がない:株式や預金のように金利収入がない。
- 短期では値動きが大きい:数カ月で数%動くことも珍しくない。
- 保管リスク:盗難や紛失、火災などのリスクを自分で背負う必要がある。
つまり「資産防衛には強いが、収益を生む資産ではない」というのが金の本質です。
記念金貨が“隠れた資産”に
私自身の例を挙げると、天皇陛下即位記念の 10万円金貨 を保有しています。
購入当時は「額面10万円の記念硬貨」としての意味合いが強く、投資として意識していませんでした。
ところが、金価格が高騰した現在、重量で換算すると購入時の約4.5倍もの価値になっています。
使う予定のなかった記念品が、実は大きな資産に育っていたのです。
同じように、古いアクセサリーや壊れたジュエリーも、今の相場では予想以上の価値があるケースがあります。
ニュースでは「石が取れた指輪」や「壊れたネックレス」を持ち込んで思わぬ査定額に驚く人も紹介されていました。
金は形が変わっても価値を持ち続ける、まさに“資産”といえる存在です。
今の相場で「売るか持つか」の考え方
売る派の考え
- 史上最高値圏なので利益確定したい
- 使わないアクセサリーを整理する好機
- 他の投資資金や生活費に回したい
持つ派の考え
- インフレ・戦争・為替リスクに強い資産
- 長期的には右肩上がりの傾向がある
- 金そのものを「安心の象徴」として保有したい
専門家の多くも「正解は一つではない」としています。金は株式や不動産のようにキャッシュフローを生まない資産です。そのため「売るべきか、持つべきか」は、個人の資産配分やライフスタイル次第といえるでしょう。
まとめ:柔軟な判断がベスト
金は配当や利息を生まないものの、インフレや有事に強い「資産の守り神」です。投資として購入するだけでなく、実は自宅の引き出しに眠っている記念金貨や古いアクセサリーが大きな価値を持っていることもあります。
結論としては、
- 記念金貨のように思い入れのあるものは持ち続ける
- 使わないアクセサリーや不要な金製品は売却して現金化する
といった柔軟な判断が望ましいでしょう。
金は単なる投資対象ではなく、ライフスタイルに合わせて「守り」と「現金化」の両方を考えられる、独特の資産クラスですね。


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