◇株は夜も動いている!PTS(私設取引)とは?明日の株価を先読みする!◇

MMPAです。

株式市場は平日9時から15時まで……と思っていませんか?

実は、東証(東京証券取引所)が閉まった後も、投資家たちの熱い戦いは続いています。
それが**「PTS(ピーティーエス)」**です。

決算発表シーズンや、話題の銘柄が急騰した時などは、夜間のPTSを見ることで「明日の株価がどうなるか」をカンニングするように予想することができるかもしれません。

今回は、知っていると一歩リードできる「PTS」について、仕組みから賢い使い方まで徹底解説します。


1. そもそもPTSとは?

PTSは「Proprietary Trading System」の略で、日本語では**「私設取引システム」**といいます。

簡単に言うと、東証という「国が認可した公式の巨大な市場」とは別に、**民間企業が運営している「もうひとつの市場」**のことです。

最大のメリットは、**「東証が閉まっている時間帯(夜間など)でも株の売買ができる」**という点です。


2. 誰と取引するのか?

「私設(私的な)取引」という名前がついているため、よくある誤解があります。

「SBI証券でPTS取引をしたら、同じSBI証券を使っている人としか売買できないの?」

答えは「NO」です。他の証券会社の人とも取引可能です。

PTSは、証券会社の中だけで完結しているのではなく、**「ジャパンネクスト(JNX)」などの運営会社が管理する「広場」**のような場所です。

この広場には、SBI証券だけでなく、楽天証券、松井証券、auカブコム証券など、多くのネット証券が接続しています。 そのため、あなたがSBI証券から出した注文が、楽天証券を使っている誰かの注文とマッチングして売買成立することもあるのです。

「私設」というのは「自分たち専用」という意味ではなく、「東証(公的)ではなく民間企業が運営している」という意味なんですね。


3. 掲示板等で騒がれる「PTS」の意味

ヤフーファイナンスなどの掲示板やSNSを見ていると、夕方以降にこんな書き込みを見かけたことはありませんか?

「好決算出たぞ!PTS張り付いてる!(ストップ高)」 「悪材料出たからPTSで暴落してる…明日はダメだ」 「PTSの価格なら、まだ間に合うかも?」

このように、PTSは**「ニュースに対する投資家の最初の反応」**がダイレクトに現れる場所です。

例えば、15時の取引終了後に企業から「すごい新製品ができました!」という発表があったとします。
東証はもう閉まっていますが、そのニュースを見た投資家たちは「早く買いたい!」と思いますよね。
そこで、夜も開いているPTSに注文が殺到するわけです。

但し、価格だけ見て飛びつくのではなく出来高も必ず確認するようにしてください。


4. 通常の取引(翌日の相場)にどう影響する?

夜間のPTSの株価は、翌日の東証の「始値(はじめね:朝イチの値段)」の予想図になります。

  • PTSで大きく上昇している場合: 翌日の東証でも買い注文が殺到し、高く始まる(ギャップアップ)可能性が非常に高いです。
  • PTSで大きく下落している場合: 翌日は売り気配から始まり、安く始まる(ギャップダウン)可能性が高いです。

つまり、実際に夜間取引をしなくても、PTSをチェックするだけで**「明日の朝、株価がどのくらいで始まりそうか」**という心の準備ができるのです。


5. PTS取引をするにはどうすればいい?

PTS取引は、対応しているネット証券に口座を持っていればすぐに始められます。特別な申し込みは不要な場合がほとんどです。

主な対応証券会社:

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • auカブコム証券

注文方法は簡単

通常の株取引の注文画面で、市場の選択を「東証」から**「PTS」**(または「JNX」「Chi-X」など)に切り替えるだけです。

SBI証券株アプリでは左上に切り替えボタンがあります。
というか、3860円の長いロウソクが気になりすぎますね・・・

6. PTS取引の注意点(デメリット)

非常に便利なPTSですが、注意点もあります。

  1. 参加者が少ない(板が薄い): 東証に比べて参加人数が少ないため、注文数が少なく、買いたい値段で買えない、売りたい値段で売れないことがあります。
  2. 値動きが荒い: 参加者が少ない分、少しの注文で株価が乱高下することがあります。
  3. 指値(さしね)注文が基本: 「成行(なりゆき)」注文ができない、または危険な場合が多いです。思わぬ高値で掴まないよう、値段を指定する「指値」で注文しましょう。

まとめ

PTS(私設取引システム)は、投資家の「残業時間」であり「作戦会議室」です。

  • 15時以降や夜間でも株の売買ができる。
  • 証券会社の垣根を超えて、多くの投資家と取引できる。
  • 決算やニュースに対する「初動」が見られる。
  • 翌日の株価を予想する「カンニングペーパー」になる。

保有している株や気になる銘柄があったら、ぜひ夕方のニュースの後にPTSの価格を覗いてみてください。
PTSは無理に取引する必要はありません。
価格と出来高を見るだけでも十分価値があります。

「明日の主役」がいち早く見つかるかもしれませんよ!

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