MMPA です。
投資を始めるとき、私たちはどうしても「お金を増やす行動」だと考えがちです。
だからこそ、増えたときは喜び、減ったときは焦り、心が相場に振り回されてしまいます。
今回は、私が投資を成功させる上で重要だと考えている、**「投資は支出である」**という考え方について深掘りします。
この視点を持つだけで、あなたの投資に対するストレスは劇的に減るはずです。
投資に回したお金は「手元から切り離された費用」
投資というと「お金を増やすための行動」なので、どちらかというと収入側、あるいは将来の資産増加というポジティブなイメージがあるかもしれません。
しかし、私は投資を**「固定費や経費と同じ、使わないことが前提の支出」**だと捉えています。
どういうことかというと、投資に回したお金は、すぐに取り崩して日常の食費や急な出費にあてることはできません。
一度投資口座に振り込んだら、それは**「長期間、使う権利を放棄したお金」**です。
貯金と違う「支出」に近い感覚
「使わない」という点では「貯金」と似ていますが、投資は元本割れのリスクがあります。このリスクがある分、私たちはそのお金を**“心理的に使った”**と捉えることで、はじめて不安なく投資を継続できます。
この考え方のメリットは、資金の考え方を根本から変える点にあります。
- 一般的な考え方: 「今月、どれくらいのお金を増やせるだろうか?」
- 「投資=支出」の考え方: 「今月、どれくらいのお金を使ってもいいと思えるか?」
投資金額を「増やせる額」ではなく「支払える額」と捉え直すことで、自分の生活水準から逆算して、無理のない金額を設定できるようになります。
投資を「固定費」として予算に組み込むメリット
この「投資=支出」という考え方をさらに進めると、積立投資や自動投資は、あなたの**「支出管理」**の一部になります。
感覚的には、毎月必ず支払う**家賃、通信費、保険料のような「固定費」**のひとつです。
投資を固定費化することで、次の2つの決定的なメリットが生まれます。
1. 感情に左右されず継続できる
固定費は、株価が上がろうが下がろうが、給料が入ったら自動で支払うものです。
投資も同じように「支払うもの」と認識すれば、相場の上下動に一喜一憂したり、「今月は株価が下がったからやめておこう」といった感情的な判断を挟む余地がなくなります。
この一貫性こそが、長期投資で最も重要であり、成功している投資家に共通する姿勢です。
2. 生活を圧迫する無理な投資を防げる
投資で失敗する最大の原因の一つは、「無理な金額を入れすぎて、生活を圧迫してしまうこと」です。
生活防衛資金を削って投資に回したり、毎月の支出を極端に切り詰めて投資額を増やしても、それは健全な資産形成とは言えません。
「これは固定費だから、生活の安定を壊さない範囲で支払う」という意識があれば、無理のない範囲で資金を切り離すことができます。
投資でお金を増やすには、入れることも大事ですが、無理しないことのほうがもっと大事なのです。
まとめ:「投資は支出」で長期・安定運用を
投資を始めるとき、「増やすぞ!」という気持ちはもちろん大切です。
しかし、それ以上に「これは固定費だ」と捉えて、生活費とハッキリ切り離すことができれば、心理的な負担が減り冷静な判断に結び付くかもしれません。
- 投資額は「使ってもいいと思える額」で決める。
- 自動積立は「固定費の自動支払い」と同じだと考える。
- 相場に焦りそうになったら「これはすでに使ったお金だ」と意識する。
ぜひこの視点を取り入れて、生活の安定を壊さずに、資産形成を長く、着実に続けていきましょう。
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