MMPAです。
先日、「海外アクティビストが注目するであろう銘柄10選」という記事を目にしました。
記事では円高リスクやAI関連株バブルの不安に触れつつ、最後に具体的な銘柄を10社挙げています。
ただ、よく読むと「注目している銘柄」ではなく「注目するであろう銘柄」と書かれており、実際に誰が注目しているのか、どのような根拠があるのかは明示されていません。
信憑性という意味では薄く、投資判断にそのまま使える内容ではないと感じました。
とはいえ、銘柄リストを眺めるだけでも「アクティビストが狙いやすい企業像」を理解するヒントになります。
記事で紹介されていた銘柄10選
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平河ヒューテック(5821) – 累進配当余力大
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村上開明堂(7292) – 自動車用ミラー大手。NAVファンドが保有
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大平洋金属(5541) – 改革余地大、資産バリュー株の典型
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日本パーカライジング(4095) – キャッシュ厚い。還元余力豊富
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ユタカフーズ(2806) – 東洋水産子会社。親子上場の歪み典型
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アリアケジャパン(2815) – 無借金経営。内需食品で安定収益
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オカムラ(7994) – オフィスなど内需インフラ的事業
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クミアイ化学工業(4996) – 還元圧力余地あり
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トモニホールディングス(8600) – 地方銀行グループ
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東京産業(8070) – ネットキャッシュ潤沢。還元・改革余地大
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こうして見ると、低PBR、親子上場、キャッシュリッチなど「アクティビストが狙いやすい特徴」を持つ企業が並んでいます。
個人的に注目したのはトモニホールディングスです。
理由は以下の通りです。
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ポートフォリオ内で手薄な業種である
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業績が安定しており良好
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配当性向が低めで、今後の成長余地が期待できる
私自身はこの記事を「そのまま信じる」のではなく、「自分で調べるきっかけ」にするのが正しい使い方だと考えています。
銘柄紹介記事はどうしても大げさになりがちですし、裏付けが弱い場合も少なくありません。
しかし、そこで紹介されている企業を自分で調べ直すことで、思わぬ発見があるかもしれません。
大切なのは「記事を鵜呑みにしない」こと。
むしろ「ヒントをもらって自分で検証する」姿勢が、長期的に投資力を高めていくのだと思います。
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