◇ROAとは?企業の稼ぐ力を測る重要指標をわかりやすく解説◇

MMPAです。


今回は**企業の「総合的な稼ぐ力」を測る指標=ROA(総資産利益率)**についてわかりやすく解説します。
ROE(自己資本利益率)がよく話題になりますが、企業の本当の実力を測るにはROAこそ重要です。

この記事では、ROAの基本、見方、注意点、そして投資判断での活用方法までしっかり押さえていきます。


ROAとは何か?(基本の定義)

ROA(Return On Assets)は 「企業が持っている総資産をどれだけ効率よく利益に変えられたか」を示す指標 です。

計算式はシンプル:

ROA = 当期純利益 ÷ 総資産

つまり、

  • 大きな資産を持っていても利益が少なければROAは低く、
  • 小さな資産でも効率よく利益を生めばROAは高くなる。

ここから言えるのは、ROAは“企業の総合力”を測る指標だということです。


ROAが示すもの──「経営効率」そのもの

ROAを見ると、その企業が

  • 持っている工場
  • 設備
  • 事務所
  • 在庫
  • 現金や有価証券 など…

すべての資産を使ってどれだけ利益を生んだかがわかります。

言い換えると、

企業が持つ“道具一式”をどれだけ上手に使えているか?

これが ROAです。


ROAの目安:どれくらいなら優秀?

業種によって差はありますが、一般的な目安は次の通りです。

  • ROA 5%:合格ライン(平均以上)
  • ROA 10%:かなり優秀
  • ROA 15%以上:超優良企業レベル

製造業など「資産が重い産業」はROAが低めになりがちで、
IT・ソフトウェア・広告・サービス業は比較的ROAが高くなります。


ROAとROEの違いは?

ROAとROEの違いを簡単に整理するとこうなります:

指標何を測る?使う数字向いている分析
ROA企業全体の稼ぐ力総資産経営効率の把握
ROE株主資本の収益性自己資本株主目線の収益性

ROEは「株主が出したお金をどれだけ増やしてくれたか」。
一方でROAは「企業全体の規模に対してどれだけ稼いだか」。

だから、企業の実力を判断するならROAが本質的です。


ROAが低い企業は何が問題?

次のようなケースが考えられます:

  • 不要な資産を抱え、効率が悪い
  • 過剰投資で設備だけ大きく利益が伴っていない
  • 在庫が膨らみすぎている
  • 事業ポートフォリオが非効率
  • 利益率がそもそも低いビジネス構造

特に「大型投資を行ったのにROAが改善しない企業」は要注意です。


ROAを見るときのコツ

ROAを見る際は次の3つをセットで確認すると精度が上がります。

① 5年〜10年の推移を見る

1年だけではノイズ。
継続的に改善しているかが重要。

② 売上高営業利益率(営業利益率)と合わせて見る

ROAが高い企業は利益率も高いことが多い。
逆に利益率が低いとROAは上がらない。

③ 総資産回転率もチェック

ROA=利益率 × 総資産回転率
分解してどちらが効いているか把握すると深い分析ができる。


投資でROAをどう活用する?(実践ポイント)

高配当株でも成長株でも、ROAは重要な判断材料になります。

1. 「資産が大きいのに儲かっていない」企業を避けられる

資本効率の悪い企業は株価が長期的に伸びにくい。

2. 収益性の改善余地が見える

ROAが低くても改善の兆しがある場合、株価が伸びることも。

3. 同業他社比較にとても相性が良い

資産構成が近い業界ほどROA比較は効果的。


まとめ:ROAは“企業の地力”を測る重要指標

ROAは、

  • 資産を効率よく使えているか?
  • 無駄な投資をしていないか?
  • 長期的に収益力が持続する企業か?

これらを一目で判断できる便利な指標です。

ROEばかりが注目されがちですが、
本質的な企業力を測るにはROAが欠かせません。

投資対象を選ぶ際は、ぜひROAもセットで確認してみてください。

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