MMPAです。
投資の世界には、私たちが決して勝てない「物理的な壁」が存在します。
それがHFT(高頻度取引)、いわゆる超高速取引です。
最近、中国当局がこのHFT業者に対し、**「取引所データセンター内の専用サーバーを撤去せよ」**という、文字通り物理的な排除を命じました。
これはいったいどういう意味があるんでしょうか。
1. 「隣にいるだけ」で勝てる?HFTのチート技
なぜサーバーを撤去させることが、これほどのインパクトを持つのでしょうか。
HFT業者は、取引所のコンピューターの「すぐ隣」に自社サーバーを設置する**「コロケーション」**という手法を使います。
- 物理的な通信速度: 光の速さであっても、1km先から注文を出すのと、1m先から出すのとでは、マイクロ秒(100万分の1秒)単位の差が出ます。
- 先回りの技術: このわずかな差を利用して、一般投資家の注文を察知し、その0.001秒前に先回りして買い占めたり売ったりすることで、確実に利益を積み上げる。
これが彼らの稼ぎ方です。
中国は、この「物理的な近道」こそが不公平の源泉であるとし、力ずくでその優位性を奪い去りました。
2. 日本(東証)はなぜ「公式な近道」を認めているのか?
一方で、日本の東京証券取引所(東証)は、このコロケーションを**「公式な有料サービス」**として堂々と提供しています。
「日本は不公平を放置しているのか?」と思われるかもしれませんが、実は日本は**「禁止」ではなく「管理」**という道を選んでいます。
- 2018年の金商法改正: 日本では、高速取引を行う業者は**「金融庁への登録」**が義務付けられています(高速取引行為者登録制度)。
- 情報の透明化: 「どんなアルゴリズムを使っているか」「不自然な動きはないか」を当局に報告させ、監視下に置く。
- 流動性の確保: HFT業者がいなくなると、株の「売り買いの板」が薄くなり、個人投資家が売りたい時に適正な価格で売れなくなるというリスクがあります。
東証は彼らを「市場の油(流動性)」として必要悪と認めているのです。
ところで、これって個人でも使えるサービスなんでしょうか?
結論から言うと、個人でも**「理論上は可能だが、現実的にはほぼ不可能」**という、非常に高いハードルがあります。
理由は単純な利用料金だけでなく、その周辺にかかるコストと「参加資格」が個人レベルを遥かに超えているからです。
1. 物理的なコストが「数千万円」単位
東証のデータセンターにサーバーを置くには、単に「場所代」を払うだけでは済みません。
- コロケーション利用料: 月額数十万円〜ですが、これに加えて「専用回線代」や「ラック(棚)の維持費」がかかります。
- 専用システムの開発: 一般的な株アプリ(楽天証券のiSPEEDなど)は使えません。
東証のシステムと直接通信するための専用プログラムを自前で開発するか、数千万円するような専門ソフトを購入する必要があります。
2. 「証券会社」を通さなければならない
東証のサーバー室に個人が直接入って「はい、お願いします」と契約することはできません。
- 接続の仲介: 日本のルールでは、注文は必ず「証券会社(取引参加者)」を経由しなければなりません。
- 法人格と実績: 証券会社が個人投資家のためにコロケーションの設定を代行してくれることはまずありません。
通常は、数億〜数十億円単位の資金を動かす**「プロの投資法人(ヘッジファンド等)」**が相手です。
3. 個人が使える「疑似コロケーション」はある?
「東証の中にサーバーを置く」のは無理ですが、個人投資家向けに**「少しでも取引所の近くにサーバーを置く」**というサービスを提供している業者は一部存在します。
- VPS(仮想専用サーバー)サービス: FXなどでよく使われますが、東証のデータセンターの「近く」にあるレンタルサーバーを借りる方法です。
- 効果: 自宅のPCから注文するよりは数ミリ秒〜数十ミリ秒速くなりますが、それでも東証内の「本物のコロケーション(1ミリ秒未満)」を使っているプロには、物理的に絶対に勝てません。
3. 中国の規制で、日本株はどう変わる?
中国で「サーバー撤去(武装解除)」を命じられた世界のクオンツファンド(シタデルやジェーン・ストリート等)の資金は、今後どこへ向かうのでしょうか。
可能性が高いのは、**「ルールが明確でインフラも整っている日本株への流入」**です。
- 短期的なリスク: 超高速取引の割合が増えることで、相場の乱高下が激しくなる可能性があります。
- 長期的な影響: 資金流入による市場全体の活性化は期待できますが、私たち個人投資家が、彼らと同じ「スピード」の土俵で戦うことはもはや不可能だという現実を突きつけています。
・私たち個人投資家はどうするべきか
今回の中国によるサーバー排除のニュースは、**「短期売買において、人間はAIと光回線に逆立ちしても勝てない」**という衝撃的な事実を証明しました。
私自身、投資の世界にこれほどの「スピードの壁」があるとは初めて知り、驚きを隠せません。
はっきり言って、個人がこの領域で対抗するのは不可能ですし、無理に挑む必要もないでしょう。
私たち個人投資家に必要なのは、目先の数字を追うことではなく、企業の事業内容や業績をじっくりと読み解き、中長期的な視点で「企業の価値」を見守ることです。
短期的な成果を求められる機関投資家とは違い、私たちには「じっくり待てる」という最大の武器があります。
このメリットを最大限に活かし、これからも自分らしい資産運用を続けていきたいですね。
関連記事
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
株初心者から上級者まで、幅広く選ばれているDMM 株(PR)
◆◇DMM 株◇◆
アカウント登録の審査が完了された方へ!抽選で2,000円プレゼント
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=459W6Z+AINQAI+1WP2+15S78J
投資にかかる手数料、リスク等についてはこちらをご参照ください。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=459W6Z+AINQAI+1WP2+15S78J
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー![]()
↓クリックしてもらえると嬉しいです^^↓



コメント