MMPAです。
2025年12月、貴金属市場は変わらず熱気に包まれていますね。
金(ゴールド)が1オンス=4,530ドルを突破し、銀(シルバー)やプラチナまでもが揃って過去最高値を更新しました。
国内でも田中貴金属の買取価格が25,000円を突破しています。
金を保有(50gくらいですが・・・)している身としてはうれしい状況です。
この背景には、単なる投機的な動きではなく、世界のパワーバランスや金融システムの根幹を揺るがす「3つの火種」が隠されています。
📊 貴金属トリプル高:驚異の価格推移
足元の市場では、安全資産を求める資金が相当な勢いでで流れ込んでいます。
| 銘柄 | 2025年12月末の動向 | 注目ポイント |
| 金 (Gold) | 4,530ドル突破 | 地政学リスクの「避難先」。ETF保有量は年初比2割増。 |
| 銀 (Silver) | 75ドル突破 | 5営業日続伸。供給網の混乱に加え、投機資金も殺到。 |
| プラチナ | 2,400ドル付近 | 地金・実需の両面で急騰。パラジウムも全面高。 |
急騰を招いた「3つの火種」
なぜ今、これほどまでに貴金属が買われているのでしょうか?
最新のニュースからその理由を紐解きます。
1. 地政学リスクの「実力行使」:ナイジェリアとベネズエラ
2025年のクリスマス、世界を揺るがすニュースが飛び込みました。
- 米軍の電撃攻撃:トランプ米大統領の指示により、ナイジェリアの過激派組織(IS系勢力)に対し、米海軍艦艇からトマホークミサイル等による「強力で致命的な攻撃」が実行されました。
- ベネズエラの完全封鎖:米国による原油タンカーの封鎖に加え、ベネズエラ国営石油会社(PdVSA)へのサイバー攻撃も重なり、世界のエネルギー供給網に強烈な不安が走っています。
2. 「ドルの信頼性」への疑問符
ブルームバーグ・ドル・スポット指数が大幅に下落する中、「通貨(ドル)」に対する信頼が揺らぎ始めています。ドル安は、金や銀といった「代替資産」の魅力を相対的に高めるため、貴金属市場への資金流入を加速させるブースターとなっています。
3. 金融システム水面下の「亀裂」
好調な株価の裏側で、米国のサブプライム自動車ローン市場では連鎖倒産が現実のものとなっています。
- トリカラー(Tricolor)の破産:負債額は最大100億ドル(約1.5兆円)規模に達するとの見方もあり、銀行側の損失や不透明な「私募ローン」市場のリスクが、投資家を慎重にさせています。
📉 過熱する株価と「実物資産」の乖離
現在、米国のバフェット係数は$220%$超という歴史的な過熱圏にあります。
「株価(期待値)」が実体経済を遥かに超えて膨れ上がっている一方で、金や銀といった「実物資産」が最高値を更新し続けている現状は、市場が**「いつか来る調整」**に備えて本能的に身構えている証拠とも言えるでしょう。
おわりに:煽りではなく、冷静な「準備」を
私たちは今、歴史的な上昇局面の目撃者となっているかもしれません。
しかし、ここで大切なのは「金が上がるから今すぐ買いだ!」と焦ることではありません。
「なぜ今、金や銀が買われているのか」という背景を正しく理解し、自分の資産がリスクに対してどれだけ耐性を持っているかを確認することです。
相場が好調な時ほど、足元の湿り気(地政学・信用リスク)に敏感であること。
その「備え」の姿勢が、将来の不確実性からあなたの大切な資産を守る盾となります。
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