MMPAです。
株式投資をしていると、こんな風に悩むことはありませんか?
「この株、すごく上がってるけど、今から買ったら高値掴みになるんじゃ…?」 「逆に、すごく下がってるけど、ここが底値(お買い得)なのかな?」
株価が現在の実力に対して「高すぎるのか」「安すぎるのか」を判断するのは非常に難しいですよね。
そんな時に、相場の「行き過ぎ」を教えてくれる便利な温度計のような指標があります。
それが今回解説する**「乖離率(かいりりつ)」**です。
この指標をマスターすると、感情に流されず、冷静に「そろそろ売られすぎだから反発するかも」「買われすぎだから一旦利益確定しよう」といった判断ができるようになりますよ。
1. 乖離率(かいりりつ)とは何か?
乖離率(移動平均乖離率とも呼ばれます)は、現在の株価が、過去の一定期間の平均値から**「どれくらい離れているか(乖離しているか)」**をパーセント(%)で表したものです。
基準となるのは「移動平均線」
比較対象として使われるのは、通常**「移動平均線」**です。
移動平均線は、過去〇日間の株価の平均を結んだ線で、現在のトレンド(上昇傾向か下降傾向か)を表します。
- 株価は、移動平均線(=平均的な実力)の周りを動く習性がある。
- しかし時々、平均から大きく離れて「上がりすぎ」たり「下がりすぎ」たりする。
乖離率は、この「平均からの離れ具合」を数値化したものです。
「ゴム紐」のイメージを持とう
乖離率はよく「ゴム紐」に例えられます。
移動平均線を「手」、株価を「ヨーヨー」だと想像してください。手とヨーヨーはゴム紐で繋がっています。
- ヨーヨー(株価)が手(移動平均線)から遠く離れると、ゴム紐がピンと張ります。
- ゴム紐が限界まで伸びると、ヨーヨーは勢いよく手元に戻ってきます。
この「ゴム紐がどれくらい伸びきっているか」を示すのが乖離率です。
伸びきった(乖離率が大きい)状態は、そろそろ元に戻る(反発・反落する)可能性が高い、というサインになります。
2. 乖離率の見方:プラスとマイナス
乖離率は、移動平均線を基準(0%)として、プラス(+)とマイナス(-)で表されます。
プラス(+)の場合:買われすぎ
現在の株価が移動平均線より上にある状態です。
数値が大きくなるほど、平均よりも「高く買われている(過熱している)」ことを意味します。
- シグナル: いずれ平均に戻る(下落する)可能性が高い → 「売り」の検討材料
マイナス(-)の場合:売られすぎ
現在の株価が移動平均線より下にある状態です。
数値がマイナスに大きくなるほど、平均よりも「安く売られている(パニック売りなど)」ことを意味します。
- シグナル: いずれ平均に戻る(上昇する)可能性が高い → 「買い」の検討材料
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3. 実践!どれくらい乖離したら売買サイン?
では、具体的に何パーセントになったら「行き過ぎ」と判断すれば良いのでしょうか?
これは、使う移動平均線の期間や、その銘柄の特性によって異なりますが、短期トレードでよく使われる**「25日移動平均線」**を基準にした一般的な目安を紹介します。
25日移動平均線での目安
- 【売りゾーン】+5% ~ +10% 以上
- 株価が短期的な平均より5〜10%以上高くなると、利益確定の売りが出やすくなります。「そろそろ天井かな?」と警戒するゾーンです。
- 【通常ゾーン】-5% ~ +5% の間
- 株価は移動平均線付近で推移しており、極端な過熱感はありません。
トレンドに従うのが基本のゾーンです。
- 株価は移動平均線付近で推移しており、極端な過熱感はありません。
- 【買いゾーン】-5% ~ -10% 以下
- 株価が短期的な平均より5〜10%以上安くなると、「さすがに売られすぎ(安い)」と判断した投資家の買い戻しが入りやすくなります。
リバウンド(自律反発)を狙った買いのチャンスとなるゾーンです。
- 株価が短期的な平均より5〜10%以上安くなると、「さすがに売られすぎ(安い)」と判断した投資家の買い戻しが入りやすくなります。
※新興市場の銘柄や、値動きの激しい(ボラティリティが高い)銘柄の場合、この幅はもっと広くなります(例:±15%~20%など)。
4. 重要!乖離率を使う時の注意点
乖離率は非常に便利な指標ですが、万能ではありません。特に注意すべきなのが**「強いトレンドが発生している時」**です。
強い上昇トレンド(バブル状態)
強烈な買い材料が出て株価が急騰している時は、乖離率が+10%、+20%となっても、さらに買われて株価が上がり続けることがあります。
この時に「乖離率が高いから売りだ!」と安易に空売りなどをすると、踏み上げられて大損する可能性があります。
強い下降トレンド(暴落・パニック)
逆に、リーマンショックやコロナショックのような暴落時は、乖離率が-10%になっても、さらに-20%、-30%と下落が続くことがあります。
「売られすぎだから買いだ!」と急いで手を出すと、「落ちてくるナイフ」を掴むことになりかねません。
乖離率は、あくまで「行き過ぎからの戻り(逆張り)」を狙う指標です。
強いトレンドが発生している時は、機能しづらくなることを覚えておきましょう。
まとめ
乖離率は、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を客観的な数字で教えてくれる、投資家の心強い味方です。
- 移動平均線からどれくらい離れているかを見る。
- プラスに大きければ「売り」、マイナスに大きければ「買い」のサイン。
- 25日線なら±5~10%がひとつの目安。
ただし、これだけで売買を判断せず、ローソク足の形や他の指標、市場のニュースなども合わせて総合的に判断することが、投資で成功するための鍵となります。
ぜひ、ご自身の使っているチャートツールで「乖離率」を表示させて、過去の値動きと照らし合わせてみてください。今まで見えなかった売買のタイミングが見えてくるはずです!
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投資にかかる手数料、リスク等についてはこちらをご参照ください。
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