MMPAです。
前回の記事ではボリンジャーバンドの基本を解説しました。
今回は、実際のチャートを使ってどのように売買の判断に活かすかを紹介します。
ボリンジャーバンドは単独で使うより、実践的なルールを作ることでその威力を発揮します。
初心者でも取り入れやすい方法に絞って解説します。
1. ±2σ到達を使った逆張り
- 株価が上側の+2σに到達した場合は過熱感のサインです。短期的な利確や売りの判断に使えます。
- 逆に株価が下側の-2σに到達した場合は、売られすぎのサイン。押し目買いのチャンスとして検討できます。
実際には、単純に±2σに触れたから売買するのではなく、ローソク足の形や出来高の変化も同時に確認することで、ダマシを減らすことができます。
例えば、下落時に長い下ヒゲのローソクが出た場合、反発の可能性が高まるサインとして捉えられます。
2. スクイーズからのトレンド発生
- バンド幅が狭まる「スクイーズ」は、株価の動きが小さく収束している状態を示します。この状態は、近々大きな値動きが出る予兆です。
- スクイーズ後に株価が上方向に抜ければ上昇トレンド、下方向に抜ければ下降トレンドが始まる可能性があります。
実践では、スクイーズ後のブレイクポイントでエントリーする戦略がよく使われます。
特に出来高が増えてブレイクすると、トレンドが強く出やすいため注目ポイントです。
3. バンドウォークを使った順張り
- 株価がバンドに沿って動く「バンドウォーク」は、トレンドが強いことを示す重要なサインです。
- 上昇トレンドでは+2σに沿って株価が上がり続けることがあり、逆張りでは早売りのリスクがあります。
- 下降トレンドでは-2σに沿って株価が下がり続けることがあります。順張りでの売買や損切り判断に活用できます。
実践では、バンドウォークを確認したら、逆張りではなく順張りでトレンドに沿った売買を意識すると成功率が高くなります。
4. 他の指標との組み合わせで精度向上
- ボリンジャーバンド単体ではダマシも多いため、移動平均線やRSI、MACDなどと組み合わせるのが効果的です。
- 例えば、下落時に-2σに到達し、同時にRSIが30以下なら反発の可能性が高いと判断できます。
- また、スクイーズ後のブレイクでMACDが上向きなら、上昇トレンドの信頼度が増します。
まとめ
- ±2σ到達 → 逆張りの目安
- スクイーズ → トレンド発生の予兆
- バンドウォーク → トレンド継続の確認
ボリンジャーバンドは、株価の割高・割安を判断する目安として分かりやすく、押し目買いやトレンドフォローの判断をサポートする強力なツールです。
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