MMPAです。
自民党総裁選前後から政治関連ニュースが良く目につきます。
ブログを始めてからニュースをよく見るようになりましたが、かならずこんな言葉が頭に浮かびます。
「世の中に飛び交っている情報ってものには、必ずベクトルがかかっているんだ。つまり誘導しようとしていたり、願望が含まれていたり、その情報の発信者の利益をはかる方向性が付加されている。それを差し引いてみれば、より本当の事実関係に近いものが見えてくる」
今日は私のバイブルというべき本を紹介します。
銀河英雄伝説とは?
『銀河英雄伝説』は、田中芳樹による壮大なSF長編小説。
銀河帝国と自由惑星同盟という二大国家が覇権を争う中、常勝の英雄ラインハルト・フォン・ローエングラムと不敗の名将ヤン・ウェンリーの対照的な生き様を描く。
戦略・政治・哲学が交錯する群像劇で、アニメ化や漫画化など多彩なメディア展開も行われ、今なお根強い人気を誇っています。
また、アニメは銀河声優伝説ともいわれ、膨大な数の登場人物がいるため、声優の起用数も半端ないです。
40代以上の人は涙ものだと思います。
ピッコロも天津飯もヤムチャもセルもアムロもシャアもドズルもギレンも銭形も次元も五右衛門も不二子もでてきます。
バイブルたる所以
なぜバイブルと言わしめるまでになったのか。
「銀河英雄伝説」は1980年代に刊行されたSF小説でありながら、
いまなお根強いファンを持つ“思想書”としての側面もあります。
なぜここまで時代を超えて読まれるのか。
その理由を、3つの視点から整理してみます。
① 設定がすんなりと受け入れられる
物語の舞台は、現代から約1500年後の未来。
しかし、突飛な科学技術や異星人などは一切登場しません。
描かれるのは、あくまで「人間の政治」「権力」「理想」といった現代の延長線上のテーマ。
この“現実味のある未来”設定が読者を作品世界に自然と引き込みます。
対照的な例として「スタートレック」を挙げればイメージが湧きやすいでしょうか。
② 読むたびに視点が変わる
登場人物は数百人規模。
それぞれの思想、立場、人生が丁寧に描かれ、
読むたびに感情移入するキャラクターが変わっていきます。
あるときは若き天才・ラインハルトに共感し、
あるときは静かな知性のヤン・ウェンリー、
そしてあるときは名もなき歴史家の視点に立って物語を見つめる。
読むたびに新しい発見があり、まるで“自分の成長とともに作品が変化する”ような感覚を味わえるんです。
ロイエンタールに心酔しそうになった時もあったな(笑)
③ ニュートラルな視点が身につく
これは『銀英伝』の最大の魅力だと思います。
物語は常に「対立構造」で進みます。
大きくは、銀河帝国 vs 自由惑星同盟。
同じ事件を、帝国側と同盟側の両方から描くことで、
読者は“どちらの立場にも一理ある”という構造を自然と理解します。
劇中では、ヤン・ウェンリーが弟子のユリアンに
「山を見るときは片側からだけでなく、両側から見なさい」と語る場面があります。
この言葉は、作品全体のテーマそのもの。
物語を通して“物事を中立的に見る視点”が身についていくんです。
しかもこの作品、歴史書の体裁をとっているため、
語り手の立場までも明示されており、徹底して「多面的な視野」を意識させてくれます。
リアルな生活の中でも、ふとした瞬間に銀英伝の言葉が浮かんできます(笑)
「政治とは何か」「正義とは誰のものか」「情報の裏には何があるのか」。
細かいことは抜きにしてとにかく面白い
「銀河英雄伝説」と聞くと、
政治とか哲学とか、ちょっと難しそうなイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも、実際に読んでみると――とにかく面白い。
10巻+外伝なんて、気づいたらあっという間に読み終わります。
アニメも全110話+外伝という大作ですが、観始めると止まりません。
キャラクターが生き生きとしていて、
戦略も人間関係もどんどん引き込まれていきます。
SFが好きな人も、政治が好きな人も、人間模様が好きな人も。
きっとどこかに「自分が共感できる何か」が見つかると思います。
私は文章でうまく伝えきれていないかもしれませんが、
もし少しでも興味を持ってもらえたなら――
ぜひ一度、読んで(あるいは観て)みてください。
きっと、あなたの中にも“銀英伝が生きる瞬間”が訪れます。
銀河の歴史がまた1ページ・・・
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