MMPAです。
TOTOが自己株式の6%にあたる1062万2900株を消却するそうです。
そもそも自己株式消却ってなんなんですかね。
初めて聞いたので調べてまとめてみました。
自己株式消却とは?
企業が自社の株式を市場から買い集め(=自己株式取得)、その株式を「帳簿上で完全に消してしまう」ことを言います。
つまり 発行済み株式数を減らす行為 です。
今回のTOTOのケース
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TOTOは「自己株式消却」を発表
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消却株数:1,062万2,900株
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割合:発行済株式総数の6.0%
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- 当初予定:2026年1月 → 前倒しして2025年9月30日に実施
企業が自己株式を消却する理由
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株主への利益還元策
発行株数が減ることで「1株あたり利益(EPS)」が上がり、株主にとってプラスになる。
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株価の下支え効果
株式数が減る → 希少価値が上がる → 株価の上昇圧力になる。
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余剰資金の有効活用
投資先がない余剰資金を株主に還元する方法のひとつ。
株主への影響
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直接の配当金増額はないけど、EPSが上がるため将来的に増配の余地が広がる。
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発行株数が減るため、既存株主の持分比率が相対的に上がる(株主にとって有利)。
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- 市場では「株主還元姿勢が強い」とポジティブに評価されやすい。
まとめると
今回のニュースは、
「TOTOは予定より早く株を市場から回収して消却 → 株主にプラス材料 → 株価に好影響を与える可能性あり」
ということですね。
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実際にEPSがどれだけ上がるのか計算してみました。
🔹 前提条件
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消却株数:1,062万2,900株
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割合:発行済株式の6.0%
➡︎ 消却前の発行済株式数を逆算できます。
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消却前の発行株式数=消却株数0.06≈177,048,333株消却前の発行株式数 = \frac{消却株数}{0.06} \approx 177,048,333株
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消却後の発行株式数:
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177,048,333−10,622,900≈166,425,433株177,048,333 – 10,622,900 \approx 166,425,433株
- 仮にTOTOの純利益が500億円だったとします(例示)。
🔹 EPS(1株利益)の変化
EPS=純利益発行済株式数EPS = \frac{純利益}{発行済株式数}
EPS=発行済株式数純利益
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消却前:
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500億円÷177,048,333株≈282円/株500億円 ÷ 177,048,333株 ≈ 282円/株
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消却後:
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500億円÷166,425,433株≈300円/株500億円 ÷ 166,425,433株 ≈ 300円/株
➡︎ EPSは約6.4%上昇する計算になります。
🔹 まとめ
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発行済株数が減る分、同じ利益でも1株あたりの取り分が増える。
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EPSが上がると、株価もそれに連動して評価されやすい(理論的には株価も約6%上昇圧力)。
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投資家にとっては 希薄化(株数が増えること)の逆でプラス材料 です。
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